なぜ今、韓国ハンターファンタジーなのか
日本の異世界転生・転移ものとは一味違う、「現代社会×ダンジョン」という独自のジャンルが韓国から世界を席巻しています。『俺だけレベルアップな件(ソロレベリング)』のアニメ化をきっかけに、このジャンルに興味を持った方も多いのではないでしょうか。
実は、日本のなろう系と韓国ハンター系には、世界観設計において決定的な違いがあります。今回はその違いと、各作品の個性を深掘りしていきます。
日本の異世界系との違い
日本の異世界転生ものは「別世界に行く」ことが前提ですが、韓国ハンター系は「異世界が現代社会に侵食してくる」という逆の発想です。
- 舞台:ファンタジー世界 vs 現代韓国(ソウルが主な舞台)
- 主人公:転生者・召喚者 vs 覚醒者(元一般人)
- 社会構造:中世風ギルド vs 現代の企業・政府機関
- パワーバランス:魔法体系 vs ランキングシステム(E〜SSS級)
世界観設計の5つのパターン
1.『俺だけレベルアップな件』— システムウィンドウの元祖
主人公だけに見える「システム」がクエストを与え、経験値でレベルアップする。日本のゲーム的異世界ものに近いが、現代社会との対比がより鮮明。ピッコマ、アニメはクランチロールで配信中。
2.『全知的な読者の視点で』— メタフィクションの極致
「自分が読んでいたウェブ小説の世界が現実になったら?」という設定。物語の「読者」が主人公という、文学的な仕掛けが日本の作品にはない独自性を生んでいます。LINEマンガで連載中。
3.『帰還者の魔法は特別です』— 学園ものとの融合
終末を生き延びた主人公が過去に戻り、魔法学園で仲間を集める。日本の学園ファンタジーに近い雰囲気で、入門編としておすすめ。
4.『ゴッド・オブ・ブラックフィールド』— ミリタリー×覚醒
フランス外人部隊の傭兵が韓国の高校生として転生。ハンター要素よりもリアルな戦闘描写と復讐劇に重点を置いた異色作。
5.『SSSクラス自殺ハンター』— 死を利用した能力
「自分を殺した相手の能力をコピーできる」という代償付きの最強能力。ダークな設定を逆手に取った戦略性が魅力です。
原作小説とマンガの関係性
韓国ハンター系の特徴として、ほとんどの作品がウェブ小説原作であることが挙げられます。カカオページやノベルピアで連載された小説がヒットし、その後マンガ化(ウェブトゥーン化)されるという流れが一般的です。
これは日本の「なろう→書籍化→コミカライズ」の流れと似ていますが、韓国では縦スクロールカラーマンガへの展開が前提となっている点が大きく異なります。
おすすめ入門ルート
初めての方には、やはり『俺だけレベルアップな件』がおすすめ。アニメから入り、マンガで先の展開を追うのが王道です。
より複雑な物語を求めるなら『全知的な読者の視点で』、アクション重視なら『神之塔』や『ゴッド・オブ・ハイスクール』も韓国発の人気作品としてチェックしてみてください。
日本のなろう系が好きな方なら、きっと韓国ハンターファンタジーの沼にもハマるはずです。