日本の漫画文化とウェブトゥーンの交差点
『俺だけレベルアップな件』『神之塔』『外見至上主義』——ピッコマやLINEマンガで韓国ウェブトゥーンを読んだことがある方も多いでしょう。日本の週刊少年誌の伝統とは異なる、縦スクロール・フルカラーという新しい表現形式は、今や世界のコミック市場を席巻しています。
日韓の制作環境の違い
日本の漫画家がアシスタント制度の中で働くのに対し、韓国のウェブトゥーン作家は少し異なるシステムで活動しています:
- スタジオ制作が主流——着色、背景、仕上げを専門チームが分担
- 週1回更新が基本だが、1話あたり50〜80コマと日本の週刊連載より分量が多い
- プラットフォームとの契約形態により、収益構造が大きく変わる
インタビュー:縦スクロールの演出技法
今回取材した作家たちは、日本の漫画から多大な影響を受けたと語ります。「『NARUTO』や『ワンピース』で育った世代です。でも縦スクロールでは見開きの迫力が使えない。代わりにスクロールで読者の視線を誘導するという全く新しい技術を学びました」
作家志望者へのアドバイス
- ネーム(コンテ)の段階でスマートフォン表示を意識する
- 1話の「引き」が命——次回への期待感を最後の3コマで作る
- カカオページ、NAVER Webtoonなど韓国プラットフォームへの投稿も視野に
- 日本ではジャンプTOON、コミックシーモアなどが縦読み作品を募集中
アニメ化・メディアミックスの現実
『俺レベ』のアニメ化成功以降、ウェブトゥーン原作の映像化が加速しています。しかし作家たちは「アニメ化されても印税は想像より少ない」「原作のペースと映像化の進行が合わず苦労した」という本音も。IP管理の重要性を強調する声が多く聞かれました。
これからのウェブトゥーン業界
日本の漫画市場とウェブトゥーンは競合ではなく共存の道を歩んでいます。縦スクロールという新しいキャンバスで、次世代の物語がどう紡がれていくのか——作家たちの挑戦は続きます。