ジャンプ黄金期を支えた10年
2014年の連載開始から2024年の完結まで、『僕のヒーローアカデミア』は『ONE PIECE』『呪術廻戦』と並び、週刊少年ジャンプを支え続けました。堀越耕平先生が描いた「無個性」の少年・緑谷出久の物語は、なぜこれほど多くの読者の心を掴んだのでしょうか。
王道でありながら革新的
「個性」という超能力が当たり前の世界で、能力を持たない主人公。この設定は『NARUTO』の落ちこぼれ忍者や『ブラッククローバー』の魔力なしの少年に通じますが、ヒロアカはアメコミへのリスペクトを全面に出した点で独自性を確立しました。
堀越先生の作家性
- 圧倒的な画力:『逢魔ヶ刻動物園』『戦星のバルジ』での経験を経て、アクションシーンの迫力は週刊連載の中でもトップクラス
- キャラクター造形:1-Aの生徒たち、プロヒーロー、ヴィラン連合まで、一人ひとりに確かなバックストーリー
- 伏線回収:AFOとOFAの因縁、轟家の物語など、長期連載ならではの壮大な構成
アニメ化の成功
ボンズによる高クオリティなアニメ化も作品人気を押し上げました。劇場版『2人の英雄』『ヒーローズ:ライジング』『ワールド ヒーローズ ミッション』はいずれも大ヒット。声優陣の熱演、特に山下大輝さんのデク、三宅健太さんのオールマイトは原作のイメージを完璧に体現しています。
完結を迎えて
- 全430話、単行本42巻で堂々完結
- 最終章「最終決戦編」でのデクvs死柄木の決着
- エピローグで描かれた8年後の世界
次に読むべき作品
ヒロアカロスの方には、『アンデッドアンラック』(能力バトル好きに)、『SAKAMOTO DAYS』(アクション重視派に)、『夜桜さんちの大作戦』(家族愛テーマが好きな方に)をおすすめします。
「君がヒーローになれる」
オールマイトがデクに言った「君はヒーローになれる」という言葉。この作品は10年かけて、その約束を果たしました。無個性だった少年が、誰よりも人を救いたいという想いだけで最高のヒーローになる。それは私たち読者への、堀越先生からのメッセージでもあったのかもしれません。PLUS ULTRA!