完結作品だからこそ味わえる感動がある
週刊連載の熱さもいいけれど、完結作品には独特の魅力があります。作者が描ききった物語、計算され尽くした伏線回収、そして読者の心に深く刻まれるラスト。今回は、数ある名作の中から「完結済み」という条件で本当におすすめできる作品を厳選しました。
殿堂入りの名作たち
鋼の錬金術師(荒川弘)
「完璧な漫画とは何か」を体現した作品。全27巻、一切の無駄なく、全ての伏線が回収される構成力は圧巻。兄弟の絆、等価交換の哲学、そして希望に満ちた結末。何度読んでも新しい発見がある。
SLAM DUNK(井上雄彦)
バスケ漫画の金字塔であり、スポーツ漫画の到達点。山王戦の無音演出は、漫画表現の革命でした。映画『THE FIRST SLAM DUNK』で再燃した方、原作も最高です。
MONSTER(浦沢直樹)
「怪物」とは何か。ヨハンという存在を追いかける旅は、読者自身の倫理観を問いかけてくる。浦沢作品の中でも最高傑作との声が多い一作。
寄生獣(岩明均)
90年代に描かれたとは思えない普遍的テーマ。人間とは、生命とは。グロテスクな設定から深い哲学へと昇華させた岩明均の筆力に脱帽。
うしおととら(藤田和日郎)
少年漫画の王道にして、伏線回収の教科書。全ての登場人物が最終決戦で意味を持つ構成は、藤田先生ならでは。熱くて泣ける。
通好みの傑作選
- ヒストリエ(岩明均)– 歴史漫画の新境地、アレクサンドロス大王の書記官エウメネスの物語
- プラネテス(幸村誠)– 宇宙ゴミ回収という設定から人生哲学へ
- 蟲師(漆原友紀)– 日本の原風景と不思議が織りなす唯一無二の世界観
- ピンポン(松本大洋)– 才能と努力、友情を描いた傑作
- 火の鳥(手塚治虫)– 漫画の神様が生涯をかけて描いた生命の物語
今だからこそ読み返したい
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完結作品は「終わり」があるからこそ、何度でも最初から味わえる。週末のお供に、ぜひ一作選んでみてください。